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2013年8月19日 (月)

夏の旅 2013 その1

 毎度、長期休暇があると何がしかの挑戦をしていたが、今回は純粋に楽しむための旅に出た。

日程は8月9日夜~14日。宇都宮まで自走し、始発に乗って青森まで輪行。その後山形の新庄まで自転車で走り、そこからまた輪行で帰る計画だ。なお列車は青春18きっぷを利用するため、基本鈍行で行く。

8月9日

仕事を終え、神奈川の実家まで車で移動する。普段なら1時間半ほどで着くところだが、まさかの高速道路渋滞。予定では19時半に実家で、遅くとも20時半には出発するつもりでいたが、結局実家に着いたのは20時半。実家の仏壇で経を上げ、旅の無事を祈ってそそくさと出発したのは21時過ぎ。

宇都宮始発は5時18分。輪行準備やらを考えると5時には到着したいところ。

(距離165キロを8時間だから平均時速20.6キロ……)

露営道具やらなんやら、約6キロの荷物を背負ってこの速度。かなりガチンコで走らなければならない。やれやれと、思わず呟きが洩れた。まぁ、なんとかなるだろう。しかし深夜も近い時間だというのに、やたらと暑い。道程途上に設置されている気温計を見ると、概ね30度前後だった。湿度が高いからだろう、体感温度はそれ以上だ。強烈に喉が渇き、ダブルボトルの水がみるみる減っていく。去年とは気温に5度くらい差があるのではないか。日本国道路元標を過ぎて国道4号線に入るころには、水はすっからかん。真夏のライドは熱中症が怖い。出発から3時間、コンビニをみつけて最初のストップ。平均速度は21キロぐらいか。首都圏を走ってきた割には上々と言えるだろう。とは言えまだまだ先は長い。トイレを済まし、買い物をして即出発した。

344_convert_20130819233209日本国道路元標(23時40分)

 コンビニストップで平均移動距離は時速20キロを下回った。すぐに回復するだろうと楽観していたが、ちょくちょく信号に捉まる。おまけに渋滞に出くわす。深夜0時を回っているのになんてこったい。さすがは魔都東京といったところか。このため中々平均時速は回復しなかった。やや焦燥感に駆られたが、やれることはペダルを回すことだけ。なるようになると、腹を決めて気を落ち着かせる。

そうして埼玉区間半ばを過ぎる頃、渋滞もなくなり、信号に捉まることも減少。国道4号を快走し、どうにか平均時速は回復した。

 深夜の走行は眠気との闘いだ。宇都宮駅まで残り30キロというところで、睡魔に襲われややふらつきかける。どうにか安全圏内にいたこともあり、道端で仮眠を取ることにした。スマホのタイマーを10分後にセット。バックパックを枕に目を瞑った。

 車の音がうるさい。それはいいのだが、

(もしかして走っている人に見つかって驚かしてしまわないだろうか……)

そんなことを思いながら、ウトウトと眠りに落ちて3分、パッと目が覚めた。なんと美人のお姉さんが俺を覗き込んでいる。お姉さんびっくりしながら、

「だ、大丈夫ですか!?」

とこうである。

「大丈夫です大丈夫です。ちょっと眠くなったから10分ほど仮眠してただけです。驚かしてホントすんません!」

 小生、平謝り。取りあえずお姉さんは安心したようで、先に止めていた車に戻って行った。

ふとお姉さんが去って行った方に目をやると、パトカーが止まっている。俺が寝ていた辺りは、駐停車禁止区間である。おっさん汗が一筋、たらーっと流れた。

(あかん、これで切符切られてたら申し訳なさすぎる……)

 警官に説明するため、すぐさまそちらに向かうも、俺が着く前にお姉さんの車は出発した。切符を切られたとしたら、あの時間で拘束を解かれるはずはないと、一安心。

その後俺も警察に声をかけられた。小生、もう一度平謝りである。仮眠は目立たないところで人の迷惑にならないように取りましょう(苦笑)。

少々のトラブルはあったものの、4時半ごろ宇都宮駅に到着。

(初っ端からこんなんで、この先大丈夫かね……)

そんな事を思いながら列車に乗車した。

345_convert_20130819233730 宇都宮駅前(4時37分)

8月10日

 列車に乗車し、駅探で乗り換え検索をすると妙なマークが表示されていた。なんだと思ってアクセスすると、運行情報だった。なんと先日の豪雨被害で、一ノ関⇔盛岡間が一部運休になっているとのこと。あれ、この旅もうダメじゃね? 帰れフラグ?? とも思ったが、その辺りに着くのはお昼頃。それまでには復旧するかもしれないし、ダメでも岩手辺りを適当に走ればいいやと、思い直す。どうせ気ままな独り旅。元より宿もなにも予約してるわけで無し。こちとら東北の道と自然に触れられれば良いのだ。福島駅の乗り換えでビールを買って、のんびり列車の旅を楽しむ。そして仙台に着くころ、車掌さんから無事運休状態がなくなったことを確認できた。良かった良かった。

 盛岡~八戸間は第3セクターの路線のため、青春18きっぷは使えない。そのためこの区間は新幹線を利用した。ローカル線は2960円で、新幹線は3410円と、金額は450円しか変わらない。時間単価で考えたら新幹線の方が大分お得だろう。ちなみに東北新幹線は全席指定席なのだが、盛岡以北は特定特急券を購入することで、立ち席扱いで乗ることができ、指定席料金はかからない。

なお、八戸~青森間も第3セクターなのだが、青森・野辺地・八戸で乗降する場合に限り、青春18きっぷの利用は可能だ。

17時過ぎ、青森に到着。輪行状態を解いていると、美人のお姉さんに声をかけられた。

「ラバネロですよね?」

 ラバネロとは、俺のマシンのフレーム名である。どうやら東京住まいの人で、お盆に帰省しているとのこと。一頻り雑談をして盛り上がった後、彼女は駅構内へ消えていった。ここで連絡先を聞くぐらいの甲斐性があれば、彼女の一人もできるんだろうがな。旅人は孤独を好むんだよ。(つよがり)

 

 取りあえず国道4号の終点を見に行く。特に何もないのだが、ロングライダーにとってはそれなりに意味深い。国道4号は740キロあり、国内最長の国道である。そのためこの区間をTTするバカモノもいる。ちなみに俺はまだTTしたことはない。が、去年自宅→宗谷岬TTをした時ついでに走ってたりする。確か49時間ぐらいだったか。この区間だけで挑戦するなら、40時間ぐらいを目標に設定するかな。

355_convert_20130819234112 国道4号終点にして7号起点

 写真を撮った後、寿司屋へ向かった。場所は駅前で、『鮨処あすか』さん。けっこうハッチャケて注文したので、値段にびくびくしたが、2770円で済んだ。あの味でこの値段ならお得と言えよう。

359_convert_20130819234431 いくら、うに、ネギトロ

 寿司後はあおもり健康ランドへ移動。今日の宿である。ここは大学生の時、初めて利用した。もう10年以上も前の事だ。あの頃はオートバイで旅をしていて、自分が自転車でこんなことをするようになるとは、露程も思っていなかった。人間まったくもって、先の事はわからないものである。

 丸2日ぶりに風呂に入ってさっぱりし、ビールを飲んで就寝。明日からの旅はどうなるものやと思いながら、眠りへと落ちていった。

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